社長のための失敗学 畑村洋太郎 編著 日本実業出版社
「原因がどこにあって、どんな失敗につながっていたかということを徹底的に追求して
企業文化そのものを変えていくべきである。」 著者の指針
雪印、JAL、などがつぶれていくなかで本当に重みのある言葉である。
TOPの腐敗があり、会社がつぶれていくのだろうと思いました。
家族経営の難しさ、大手だから大丈夫と安心する心、など細かい事例21を掲載していただき大変
勉強になりました。
簡潔にまとめを記します。
著者は失敗を種類に分けている。
1、無知
失敗の予防策、解決策をすでに世の中に知られているのにもかかわらず、本人にもが知らずに引き起こされた失敗。
2、不注意
十分に注意していれば防げた失敗。あせり、多忙、体調不良でおこる。
3、手順の不遵守
決められている約束事、広く知られている商習慣などを守らなかったために起こす失敗。
ワンマン経営者がよくおこす失敗。
4、誤判断
状況を正しく捉えなかったり、状況は正しくとらえたが、判断そのものを間違えたことによる失敗。
5、調査、検討の不足
経営上の決断に至るまでに、十分な検討をしなかったことによる失敗。
6、制約条件の変化
新規事業や、新商品を売り出すときなど、経営上で何かをはじめるにあったてはあらかじめ、一定の条件を想定してスタートする。
7、企画不良
企画や計画そのものに問題がある失敗。
8、価値観不良
社長やあるいはその会社の価値観が周りと食い違っているときに起きる失敗。
雪印が良い例。過去の成功体験だけに頼ったりすることもはいる。
9、組織運営不良
組織自体が、きちんと物事を進めるようになっていないために起きる失敗。
経営トップがきちんと問題が大きくなる前に処理する。
10、未知
世の中の誰もがしらなっかた現象でおきる失敗。
右肩上がりの成長の終焉、自然現象など。
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